試食会で振る舞われた「さばえ聯隊カレエ」=25日、福井県鯖江市神明町2丁目の三六温泉神明苑

試食会で振る舞われた「さばえ聯隊カレエ」=25日、福井県鯖江市神明町2丁目の三六温泉神明苑

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「天皇の料理番」も感動、陸軍連隊のカレー復刻 「さばえ聯隊カレエ」

福井新聞(2015年8月26日)

 福井県鯖江市神明地区の有志が、同地区にあった陸軍鯖江歩兵第三十六連隊の復刻版カレー「さばえ聯隊(れんたい)カレエ」を試作し、25日、試食会が同市神明町2丁目の三六温泉神明苑で開かれた。今後意見を元に改良を進め、10月12日の神明公民館文化祭で完成品を販売する。

 試作したのは同地区の洋食店や肉屋など8事業所でつくる「神明・燦(さん)シャインプロジェクト」。「天皇の料理番」として知られる本県出身の料理人、秋山徳蔵は同連隊で作られた「カツレツ」のおいしさに感動、料理人を志すきっかけになったいわれる。地域活性化に役立てようと、7月上旬に同プロジェクトが発足した。

 今年出版された秋山のレシピ本を参考に、カツレツが乗ったカレーライスを試作。カレーは洋食店、カツレツは肉屋などが担当して調理した。カレーの具材はジャガイモ、ニンジン、牛肉、青ネギ。ルーは小麦粉とカレー粉で作り、味は辛口。カツレツは豚肉をたたいて薄くのばし、細かいパン粉をつけて油で焼き揚げた。ご飯は県内産コシヒカリを使った。

 試食会には牧野百男市長ら約20人が参加。「現在のカレーよりもさらさらして淡泊」「若い人には薄味かな」などの意見が出た。今後改善して文化祭で一食500円で限定300食販売する。
 合わせて、同レシピ本に掲載されているチョコレートババロアを元に、「さばえ聯隊スイーツ」もつくった。文化祭ではカレーに添えて出される。

 同プロジェクトチームリーダーの山本初治さん(57)は「兵営のまちとして栄えた同地区を知るきっかけになり、訪れる人が増えてほしい」と期待を寄せていた。

 27日から10月末まで、同市のクラウドファンディングサービス「FAAVOさばえ」で活動資金を募る。のぼり旗やレシピ付きリーフレットの製作に使う。目標額36万円。

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