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大野・南六呂師の温浴施設再開へ うらら館、債務問題解決受け

福井新聞(2015年9月1日)

 大野市南六呂師にある休業中の市の温浴施設「うらら館」について、市は31日、営業を再開する方針を示した。自己破産手続き中の六呂師高原協業組合が運営していた六呂師高原スキー場の債務問題が解決したことから、隣接する同施設の再開へと踏み出した。早期の再開に向けて準備を進める。

 同日開会した定例市会で、岡田高大市長が提案理由の中で述べた。

 同施設は土地の一部が同組合との共同担保物件になっていたことから、同組合の事業停止に伴い、2012年12月から休業していた。今回、土地についても売買があり、同施設の営業再開時には市が無償で利用できることになった。

 現在、修繕にかかる期間や費用を見極めるため、市が建物や設備の調査を進めている。運営については、以前は指定管理者「六呂師高原振興会」が行っていたが、今後は白紙状態という。

 六呂師エリアをめぐっては、同組合が運営していた、六呂師高原スキー場の六呂師ハイランドホテルと妻平ヒュッテの売却が6月に決定、7月の債権者集会で報告された。

 今後、エリア全体の活性化のため、ホテルなどの売買契約を結んだ京都市内の企業や県、市、関連施設、地元住民らで協議会を立ち上げる予定。

 「うらら館」は1998年11月に営業を開始した。木造風鉄骨造り一部2階建てで、休養棟と温浴棟で構成。温浴棟には血行をよくするというトロン温泉、低温サウナ、露天風呂があった。

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