上伊那郡箕輪町の名物、赤ソバで造った焼酎「赤そばの里」が完成した。観光PRや農業振興につなげようと町が企画し、飯田市の喜久水酒造が製造。県産農産物と加工品のブランド化を図る県原産地呼称管理制度の認定を受けた。5日、町文化センターで開く町発足60周年の記念式典に合わせて発売する。
同町上古田では、地元住民でつくる「古田の里赤そばの会」が町の委託を受けて赤ソバを栽培。例年9月中旬の開花期には一面がピンクに染まり、観光名所の一つになっている。焼酎は、この畑で収穫した「高嶺(たかね)ルビー」という品種の赤ソバの実を使った。
保冷貯蔵した2009〜11年産の実約1トンから、300ミリリットル入り(税込み780円)2千本分、720ミリリットル入り(同1850円)1500本分を造った。香り豊かで、すっきりした飲み心地という。
8月31日には、東京・銀座の県の情報発信拠点「銀座NAGANO」で1日限定で先行販売した。5日以降、町内の酒販店、町の第三セクターみのわ振興公社が運営する農産物直売所「にこりこ」や温泉施設「ながたの湯」などで販売する。
町産業振興課は、赤ソバの収量を増やして菓子などさまざまな加工品に活用したいとしている。問い合わせは同課(電話0265・79・3111)へ。