港町に秋の訪れを告げる敦賀まつりが2日始まり、前夜祭にあたる「宵山巡行」が敦賀市曙町の気比神宮前や神楽町1、2丁目で行われた。子どもたちが山車( やま )の舞台上でしとやかに日本舞踊を奉納し、大勢の見物客から盛んな拍手を浴びた。5日までの期間中、市内はお祭りムード一色になる。
2日夕は、「宵山」と呼ばれる山車が門前の商店街を出発。地元の子どもたちが笛や太鼓、三味線ではやしを奏でながら巡行した。
山車は気比神宮の大鳥居前で止まり、着物姿の伊藤妃那さん(12)=敦賀北小6年=と山際夕稀さん(12)=同=が踊りを奉納した。大役を終えた2人は「お客さんが多くて少しドキドキしたけど、楽しく踊ることができた」と話していた。
山車はこの後、神楽1、2丁目の通りを練り歩き、子どもたちが次々と踊りを披露した。神楽、相生のお祭り広場や本町通りには多くの露店が並び、夜までにぎわった。
敦賀まつりは気比神宮の例大祭(4日)に合わせて開催。3日は神宮のご神体・仲哀天皇を祭ったみこしが市内を巡る御鳳輦(ごほうれん)巡幸、大人や子どもらの神輿(みこし)渡御がある。
4日は最大の見せ場となる山車巡行や市民3千人以上が参加する民謡踊り、5日はカーニバル大行進がある。
3、4日は市内の小中学校は「ふるさと休業」になる。