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福井県内の博物館グッズPR 4館学芸員がこだわり紹介

福井新聞(2015年9月7日)

 福井県内四つの博物館学芸員が、とっておきのミュージアムグッズや図録を紹介し合うトークイベントが6日、福井市の県立図書館で開かれた。各学芸員がグッズの製作秘話やこだわりを交えながら、熱く"PR合戦"を繰り広げ、博物館の魅力を強調した。

 博物館に足を運んでもらおうと同図書館が初めて企画。県立歴史博物館、敦賀市立博物館、みくに龍翔館、はたや記念館ゆめおーれ勝山の4館が参加した。

 地方の博物館では、限られた予算の中、「知恵と工夫でいかに魅力のあるグッズを開発するかが腕の見せどころ」と各学芸員は口をそろえた。県立歴史博物館の瓜生由起さんは、越前和紙で作る越前狛犬(こまいぬ)のペーパークラフトを紹介。デザイナーと数十回のやりとりを重ね、尻尾や角の形などリアルさを追求したと苦労を語った。

 敦賀市立博物館の高早恵美さんは、収蔵している円山応挙の「狗子図(くしず)」をモチーフにしたクリアファイルを披露。「応挙には犬を描いた作品が多いが、当館のものが一番かわいい」と胸を張り、会場の笑いを誘った。

 みくに龍翔館の角明浩さんは「みくにトリックアートコンペ」の入賞作をデザインした絵はがきを紹介した。「はがき立てに入れて部屋に飾れば、博物館で実物を見て味わった感動を自宅で手軽に楽しめる」と提案していた。

 企画展などの展示物を冊子にした図録についてもこだわりを披露。ゆめおーれ勝山の松村英之さんは「企画展に伴う講演会やフォーラムを録音し、何度も聞き直すのは大変だが、貴重な証言を記録に残すことが大事」と話していた。

 会場には約30人が訪れた。グッズや図録の販売も行われ、イベント終了後、早速、買い求める姿が見られた。

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