約8メートルの高さの頑丈な高架に、長さ45メートルのホームがちょこんと乗っかっている。北陸新幹線福井駅部を間借りするえちぜん鉄道の仮福井駅が完成し、高架開業の準備が着々と進んでいる。新幹線高架に敷かれたローカル線は、27日の"一番列車"を待つばかりとなった。
新幹線高架の間借りは極めて珍しく、「鉄道ファン垂涎(すいぜん)の光景」(えち鉄社員)。現線路の高架工事が終わる2018年秋まで、新幹線高架を走る形になる。3年後にはJR在来線、北陸新幹線、えち鉄の3種の高架が横並びする予定だ。
週明けには最終検査に入り、問題がなければ試運転を開始。23日には地元住民を対象に試乗会を行う。