十日町市松之山温泉の有志による合同会社「まんま」が販売している温泉入りスプレー型化粧水「松之山温泉ミスト」が、２００８年の発売から７年間で当初の想定を上回る約７万本を売り上げるなど人気を集めている。松之山温泉を訪れ、美肌効果を実感した人が購入するケースが目立つという。８月には日本が誇る名物として経済産業省などが認定した共通ブランド「Ｔｈｅ　Ｗｏｎｄｅｒ　５００」に選ばれた。

　製造元のリプラス（大阪市）によると、日本三大薬湯の一つといわれる松之山温泉には、美肌効果や殺菌消毒、かゆみを抑えるなどの作用を持つ温泉成分が基準の約１５倍含まれている。温泉ミストはこの源泉と純水を混ぜて製造。同様の製品と比べて温泉成分が多く含まれているという。

　松之山温泉で美肌効果を実感した人が購入してリピーターになったり、口コミで広がったりして人気が広がったとみられる。「赤ちゃんのおむつかぶれに使いたい」と購入した人もいるという。大地の芸術祭が開かれた今夏は、例年の１・５～２倍ほどの売り上げがあった。

　リプラスは全国約６０カ所の温泉を使った化粧水を製造してきたが「人気はトップクラス」という。まんま代表の柳一成さん（４９）は「何度も買ってくれるリピーターがとても多いと感じる。山の中の小さな温泉が世界に紹介される土俵に乗れてうれしい」と話した。

　８０グラム入り１２９６円、２００グラム入り２３６５円（いずれも税込み）。問い合わせはまんま、０２５（５９６）２１１４。