アジア都市景観賞を受賞した牧之通り=南魚沼市

アジア都市景観賞を受賞した牧之通り=南魚沼市

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南魚沼市塩沢「牧之通り」海外から賞賛 県内初アジア都市景観賞

新潟日報(2015年10月8日)

 三国街道の宿場町をイメージして整備された南魚沼市塩沢の「牧之通り」が、模範となるまちづくりを手掛けた地域を表彰する「2015年アジア都市景観賞」に本県では初めて選ばれた。住民と行政が一体となり、雪国独特の建築様式を残した景観をつくった点が評価された。

 アジア都市景観賞は、国連ハビタット福岡本部、アジア景観デザイン学会など4団体が主催し、10年に創設された。ことしは国内ではほかに山口県萩市のまちづくりと福岡県筑後地域の景観形成が選ばれた。海外は韓国、中国、ベトナムから6件を選出した。

 牧之通りは道路拡幅の際、雪国の雁木をモチーフに、かつての宿場町をイメージした町並みを再現した。整備区間は450メートル。電柱を地中化し、建物形状や外壁などに統一感を持たせる協定を住民が自主的に設定した。完成後は地元女性らのグループが、季節ごとにひな人形めぐりや茶会などのイベントを開いて訪れた人をもてなしている。

 完成した10年には6万5千人超の観光客が来訪。14年は9万8千人を数え、南魚沼市を代表する観光名所として定着した。11年には国土交通省の都市景観大賞を受賞した。

 市都市計画課は「国際的に評価されたことで、海外にもアピールできる裏付けとなった」と話した。

 牧之通り組合の中嶋成夫会長(71)は「住民が誇りを持ち、住み続けられるまちをつくることが最優先だった。受賞は、住民がこれからも町を大切に思い生かしていく動機付けとなる」と喜びを語った。授賞式は27日に福岡市で行われる。

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