JR城端、氷見両線の観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」(愛称・べるもんた)の運行が10日、始まった。JR城端線新高岡駅で出発式があり、大勢の人が見守る中、周辺観光の活性化への期待を乗せて一番列車がスタートした。
出発式では、野中雅志JR西日本金沢支社長が「世界中の人を呼び込み、広域観光と周遊観光に貢献したい」とあいさつ。橘慶一郎衆院議員、寺林副知事、高橋高岡市長が祝辞を述べた。
石澤義文県商工会連合会長や高岡商工会議所会頭の川村人志市観光協会長らを交え、ホームでテープカット。鉄道愛好家として知られ「一日駅長」を務めた俳優の西村和彦さんらの合図で出発した。
列車は「走るギャラリー」をコンセプトに、立山連峰や富山湾の景観を楽しんでもらおうと窓枠を額縁風に装飾した。鉄道ファンらも乗車を心待ちにしていたようで石川県羽咋市、会社員、山辺渉さん(44)は「井波彫刻が施された内装も楽しみ」と話した。
来年2月末まで土曜は氷見線、日曜は城端線で1日2往復ずつ運行する。39席全て指定席で、乗車料金と別に520円が必要。