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豊丘産ヤマブドウのマシュマロに最優秀賞 信州の味コンクール

信濃毎日新聞(2015年11月10日)

 豊丘村の農家の女性らでつくるNPO法人「加工組合かあちゃんの店」(神稲)が販売する「むぎゅっと山葡萄(ぶどう)マシュマロ」=写真=がこのほど、県などが主催する「第25回信州の味コンクール」の商品加工の部(菓子)で最優秀賞に輝いた。村内産ヤマブドウを使った薄紫色が鮮やかな品で、ヤマブドウのエキスが「むぎゅ」っと詰まっている。

 マシュマロは、ヤマブドウジュースなどを煮詰めて泡立てた物をゼラチンで固める。開発に携わった元洋菓子職人で農業の滝川健人さん(27)=豊丘村河野=は「ヤマブドウワインも使って味に深みを出した」。コンクールでは、ヤマブドウ本来の酸味と甘さのバランス、美しい色合いが評価された。

 同村では遊休農地対策として手のかからないヤマブドウ栽培の取り組みを2000年に開始。かあちゃんの店はジュースなどを販売しており、販路拡大のために今年3月にマシュマロを開発、発売した。同法人理事長の菅沼栄美子さん(71)は「今後もヤマブドウの栽培が続き、村の人たちに親しまれる商品になればうれしい」と喜んでいる。

 約2センチ角のマシュマロが10個ほど入って税込み150円。14、15日に村役場駐車場などで開かれる「第28回とよおかまつり」でも販売する。まつりでは、2014年産のヤマブドウで造ったワイン(税込み2千円)の販売も解禁される。

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