大鹿村大河原の会社役員、神崎章一さん(61)が自身で栽培した村内産のブドウで、白ワイン「大鹿ナイアガラワイン」を開発した。神崎さんによると、ブルーベリーの栽培が盛んな同村は、ブドウ栽培にも気候や土壌が適しているといい、新たな村の特産品になれば―と期待している。
ブドウは約5年前から栽培を始め、今年は1トンを収穫。信州まし野ワイン(松川町大島)に醸造を委託して約570本を生産し、10月下旬から同村鹿塩の「塩の里直売所」で販売を始めた。原料には生食用の品種「ナイアガラ」を使用。飲んだ村民からは「(ブドウの)いい香りがする」「酸味がちょうど良くておいしい」と好評だ。
村民に依頼して作ったラベルの絵は、村名にも入っている鹿と南アルプスの山々をステンドグラス風に仕上げた。神崎さんは「大鹿のブドウでいいワインができるか試したかった。評判が良ければ大鹿の新たなお土産として定着させたい」と話している。
1本720ミリリットルで税込み1500円。アルコール度数は11%。問い合わせは、塩の里直売所(電話0265・39・2343)へ。