17日ぶりに現れた猿=17日、山ノ内町の地獄谷野猿公苑

17日ぶりに現れた猿=17日、山ノ内町の地獄谷野猿公苑

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帰ってきたスノーモンキー 山ノ内の地獄谷野猿公苑

信濃毎日新聞(2015年11月18日)

 温泉に漬かる猿で知られる下高井郡山ノ内町の地獄谷野猿公苑に17日、猿の群れが17日ぶりに姿を現した。秋の交尾期の発情が例年以上に盛んで、猿が山奥で過ごす日が続いていた。観光客や地元の旅館のおかみは久しぶりの猿の登場を喜んでいた。

 交尾期の猿は山から誘導することが難しく、例年、猿の不在で数日は休苑になる。今年は2年に1度ずつ発情する雌と、群れの外から交尾にやってくる雄が多く、10月31日に公苑に現れたのを最後に山奥から出てこなくなっていた。

 17日早朝は職員らが3、4キロ離れた山奥で群れを見つけて公苑に誘導。職員の滝沢厚さん(34)は「発情が落ち着いてきて気持ちが公苑に向いてくれた」と説明する。

 冬に温泉に入る猿は「スノーモンキー」として海外でも人気が高い。この日、一部の猿が温泉に入ると、外国人観光客がしきりに写真を撮影していた。

 愛知学院大4年松井健悟さん(21)=愛知県あま市=は「猿がずっといなかったとは知らなかった。間近で見られて運が良かった」。公苑近くの50代の旅館おかみは「ひとまず帰ってきてくれて良かった」と安心した様子だった。

 猿の発情は初冬まで続き、今後も姿を現さない可能性がある。公苑の運営会社はブログやフェイスブックで出没状況を紹介しており、滝沢さんは「情報をみて訪れてほしい」と呼び掛けている。

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