泰阜村の村民有志でつくるNPO法人「泰阜グリーン・ツーリズム研究会」は23日、同村の栃城(とちじろ)地区で「栃城雲上マラソン大会」(信濃毎日新聞社など後援)を開いた。県内外から45人が参加し、同研究会の会員や地元住民らが声援を送った。
栃城生活改善センター付近をスタートし、標高差325メートル、往復8・5キロの起伏が激しいコース。走り切った人たちを鈴川勝美区長(79)らがハイタッチや拍手で迎え、村で収穫したゴボウなどの野菜やイノシシ肉を使った「猪鍋」を振る舞った。上位入賞者には地元のアマゴの甘露煮と干しシイタケも贈られた。
同研究会などによると、同地区には5世帯11人が住んでおり、半数以上が65歳以上。集落を盛り上げようと、2年前からマラソン大会を実施している。9人が出場した女子の部で1位になった名古屋市の三上千草さん(47)は「スタッフの皆さんが温かく、大会をみんなで盛り上げようと一丸となっている印象を受けた」と話した。