待望の雪が降った栂池高原スキー場で、オープンに向けて圧雪車を調整する従業員=27日、小谷村

待望の雪が降った栂池高原スキー場で、オープンに向けて圧雪車を調整する従業員=27日、小谷村

長野県 アウトドア・レジャー

県内スキー場に恵みの雪 雪不足で開業遅れ...一安心

信濃毎日新聞(2015年11月28日)

 冬型の気圧配置が強まった影響で、27日の県内は北部を中心に本格的な雪となった。雪不足で開業日を遅らせるなどしていた県内スキー場にも一定の雪が積もり、関係者は一安心。ここ数日の冷え込みで雪作りも進み、シーズン入りがぐっと近づいた。

 北安曇郡小谷村の栂池高原スキー場はこの日、ゲレンデ最上部のコースで34センチの積雪を確認した。予定した21日に開業できなかっただけに、運営する白馬観光開発栂池営業所マネジャーの深沢憲夫さん(42)は「社員も気が引き締まる思い。もう一降り、二降りを期待したい」と喜んだ。

 19日の開業予定を29日に延期した下高井郡山ノ内町の熊の湯スキー場。運営する「熊の湯リフト」の事業所長、後藤利之さん(52)は「オープンを28日に早める可能性もある」。27日朝に氷点下8度に冷え込んだ諏訪郡富士見町のスキー場「富士見パノラマリゾート」は、今季初めて人工降雪機を稼働。事業部長の和田諭さん(61)は「気をもんでいたが、作業に勢いが出てきた」と、12月5日のオープンに向けて意気込んでいた。

 東御市と群馬県嬬恋村にまたがる湯の丸高原の湯の丸スキー場は、26日朝までに約20センチの雪が積もった。27日は人工降雪機をフル稼働し、近日中の開業を目指すという。木曽郡王滝村の「おんたけ2240」も人工降雪機がフル稼働状態で、12月4日の仮オープン、5日の本オープンを見込む。御嶽リゾートの栗屋文則総支配人(61)は「ありがたい雪だが、(開業日に)一部滑走可能となるかどうかぎりぎり」と慎重だった。

 同気象台によると、28日は冬型の気圧配置がいったん緩む見通し。雨や雪が降る所があるが、北部は曇りで中南部は晴れ間がのぞくという。同日午後6時までの24時間降雪量は多い所で北部15センチ、中部5センチ、南部3センチの予想。29日は北部が曇り、中南部は晴れのち曇りの予想だ。

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