飯田市南信濃、上村両地区に伝わる「遠山の霜月祭り」（国重要無形民俗文化財）が１２月１日、南信濃中立の正一位稲荷神社を皮切りに始まる。今年は１５日までに両地区の９神社で開かれる。今年も１０〜４０代の両地区の若者有志らで組織する「霜月祭り野郎会」も参加し、祭りを盛り上げる予定だ。

　霜月祭りは太陽の力が弱まる旧暦の１１月（霜月）に行われる「湯立て神楽」で、八百万（やおよろず）の神々を招いて生命の再生を祈る。正一位稲荷神社では正午から「本祭り」が始まり、午後９時ごろから神々を模した「面（おもて）」が登場する予定だ。稲荷神社の禰宜（ねぎ）、滝浪政司さん（７１）＝中立＝は「集落の人は少ないが、皆がんばっている。大勢の人に来てほしい」と話している。

　このほかの霜月祭りの日程、場所、進行スケジュール＝（１）本祭り開始時刻（２）面登場時刻＝は次の通り。

【５日】上村中郷の正八幡宮（１）午前１１時（２）翌日午前５時ごろ
【６日】南信濃小道木の熊野神社（１）午後１時（２）午後９時ごろ
【１１日】上村上町の正八幡宮（１）午前１１時（２）翌日午前５時半ごろ
【１２日】南信濃木沢の正八幡神社（１）午後４時半（２）翌日午前２時半ごろ
【１３日】▽南信濃和田の諏訪神社（１）午後０時半（２）午後９時ごろ▽上村下栗の拾五社大明神（１）午前９時（２）翌日午前０時ごろ
【１４日】上村程野の正八幡宮（１）午前１１時（２）翌日午前４時半ごろ
【１５日】南信濃八重河内の正八幡神社（１）午後１時（２）午後９時ごろ