ベッドが並べられた小屋で上演する「親指こぞう」の公演

ベッドが並べられた小屋で上演する「親指こぞう」の公演

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ベッドで寝転び物語の世界入ろう 2月越前市朗読劇「親指こぞう」

福井新聞(2015年12月4日)

 ベッドで寝転びながら聞くユニークなスタイルの朗読劇「親指こぞう―ブケッティーノ」が2月5~7日、福井県越前市いまだて芸術館で開かれる。まるで自分が物語の世界に入り込んでいるかのような不思議な感覚が味わえる。

 親指こぞうは、イタリアの創作集団が上演していたものを原作に、神奈川県のKAAT神奈川芸術劇場が日本版を企画・制作。会場には小屋を設け、客席となるベッド50台や裸電球を配置。床には木くずをぎっしり敷き詰める。これまで全国約200公演を重ねた人気作で、女優ともさと衣(ころも)さんが出演・朗読する。

 きこりの夫婦が貧しい生活に耐えかね、子どもたちを森の中に置き去りにするが、子どもたちは機転を利かせて降りかかる困難を乗り越えていくハッピーエンドの物語。扉の開くシーン、森をさまよい歩く場面などは本物の音が響き、臨場感たっぷり。大人から子どもまで幅広い世代が楽しめる。越前市いまだて芸術館は「声と音によって、それぞれの頭の中に自分だけの物語の世界が生まれる。小さな冒険に出掛けませんか」と来場を呼び掛けている。

 5日午後7時、6・7日午前11時と午後3時開演。1公演定員50人。全席自由。一般2千円、中学生以下1500円。同館、越前市文化センター、アル・プラザ鯖江店、ベル(福井市)で販売。問い合わせは同館=電話0778(42)2700。

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