市販化した米粉料理「べえべえ」(左)とすし誠で提供している「スイーツべえべえ」=胎内市江上

市販化した米粉料理「べえべえ」(左)とすし誠で提供している「スイーツべえべえ」=胎内市江上

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米粉ご当地グルメ「べえべえ」 もちもち食感手軽に 胎内「すし誠」 普及へ生地を市販化 市観光協、支援のレシピ集

新潟日報(2015年12月8日)

 胎内特産の米粉を使った生地で具材を巻いて食べるご当地グルメ「べえべえ」の生地が市内のすし店から市販化された。発売する「すし誠」の高橋俊樹社長(35)は「家庭で手軽にもちもち食感を楽しんで」と話す。市観光協会も市販化に合わせてレシピ集を作り米粉普及を目指す。

 べえべえは官民有志が米粉の普及を目指し2010年に完成させた。もちもちとした食感で肉や魚、野菜のほかスイーツにも応用できるなど多彩な使い方ができる。市民グループが市内小中学校やイベントなどで体験会を開き普及に努めてきた。認知度は上がったが、米粉から生地を作らなければならず、市民からは「おいしいけれど作るのは面倒」という声が多く、家庭で普及するまでには至っていない。

 すし店でべえべえを提供していた高橋さんが「ギョーザの皮のように、市販化できないか」と約1年前から市販化に向け準備を進めてきた。商品化のために必要な菓子免許を取得し、製造施設も造った。「胎内を一緒に元気にしたい」という思いで製造には障害者を雇用した。

 市民グループ「べえべえシスターズ」の近永(こん・えい)さん(71)は「市販化は大きな前進だ。米粉とべえべえを知ってもらえる機会が広がる」と喜ぶ。

 市観光協会作製の米粉料理のレシピ集にはあんかけやスイートポテト風など、べえべえのアレンジ方法を交え14品を紹介している。須貝勝男事務局長(50)は「べえべえは具材で変化が楽しめる。みそ汁のように各家庭の味をつくってほしい」と期待している。

 べえべえは5枚入りで250円(税込み)。すし誠と道の駅胎内で販売している。500円以上買うとレシピ集がもらえる。問い合わせは市観光協会、0254(47)2723。

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