上田市の川魚料理店「鯉西」が、アユを丸ごと1匹入れた「鮎ラーメン」を開発した。スープもアユからだしを取り、アユの身で作ったつみれ団子6個を並べ、地元ゆかりの戦国大名・真田氏の家紋「六文銭」を表現。10日に始まるNHK大河ドラマ「真田丸」放送で増加が見込まれる観光客や、川魚離れが進む若者に食べてもらおうと考案した。
千曲川で捕れた天然と養殖のアユを使い、味付けはアユの香りや味を損なわないように塩味にした。スープは焼いたアユを煮込んで作り、麺の上に揚げたアユのつみれ団子と塩焼きを乗せた。同店社長の西沢徳雄さん(50)が知人のラーメン店などに相談しながら開発。アユを作った香味油が隠し味という。真田氏の甲冑(かっちゅう)「赤備え」にちなんだ赤色の器で提供している。
同店はこれまでも、ウグイを使った「つけば丼弁当」など千曲川伝統の味や漁を残そうと、さまざまな新料理を考えてきた。西沢さんは「上田を訪れた観光客や若い人たちに千曲川の味を食べてほしい」と話している。
料金は1200円(税別)。地鶏「真田丸」のチャーシュー入りは1500円(同)。問い合わせは鯉西(電話0268・22・5124)へ。