県内各地の商店などの「引札」が並ぶギャラリー展=福井市の県立歴史博物館

県内各地の商店などの「引札」が並ぶギャラリー展=福井市の県立歴史博物館

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引札、七福神や宝船モチーフ 福井県立歴博で29点展示

福井新聞(2016年1月6日)

 商店などが年末年始に顧客に配っていた宣伝用印刷物「引札(ひきふだ)」を集めたギャラリー展が26日まで、福井市の県立歴史博物館で開かれている。七福神など正月らしい絵柄の引札が、訪れた人に新年の訪れを感じさせている。

 引札はカラー印刷物が珍しい明治、大正時代に主に配布されていたもので、今回は県内の造り酒屋や石材店、旅館などが配っていた29点を展示。七福神や宝船など縁起の良い絵に合わせ、商店名などが印刷されている。

 同博物館によると、都市部の印刷会社が引札の絵柄の見本帳を作製し、全国各地の印刷業者に販売していた。このため、別々の商店が引札に同じ絵柄を使う事例があったことも紹介している。このほか、今年の干支(えと)にちなんで猿をかたどった土鈴や張り子などの郷土玩具も並べている。

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