上田市の上田城跡公園内に17日、NHK大河ドラマ「真田丸」の衣装やセットを展示した「信州上田真田丸大河ドラマ館」がオープンした。開館記念式典には、ドラマの主人公・真田信繁(幸村)役の堺雅人さんも出席。初日は観光客ら計2072人が来館し、映像や展示を通じて大河ドラマの世界を満喫した。
式典で母袋創一市長は「皆さんは真田一族の一員として真田丸に乗船した。ドラマ館に2度、3度とお越しいただきたい」とあいさつ。堺さんは「信繁は今後いろいろなところを転々とするが、心は上田にあると思っている」と述べ、テープカットした。会場は堺さんを一目見ようと多くの人が集まり、堺さんも手を振って声援に応えていた。
当初は午後1時の開館予定だったが、入り口前に長い列ができ、気温が低いことも考慮して正午にオープン。南佐久郡小海町の団体職員小山高治さん(48)は夫婦で午前8時から並んだといい、「長野県がドラマの舞台になるめったにない機会」と話した。
館内は大勢の観光客らでにぎわい、大坂冬の陣(1614年)で信繁が築いたとりで「真田丸」の大型模型前では記念撮影する人たちで混雑。愛知県豊田市の主婦、森峰子さん(62)は「ドラマ館を見たことで、次回の放送を見るのがますます楽しみになった」と話していた。
来年1月15日まで無休で営業する。午前9時〜午後5時。高校生以上600円、小中学生300円、未就学児無料。