「雪の花みそ」で知られる上越市本町4の杉田味噌(みそ)醸造場は、自社のみそを使った菓子「雪の花スイーツ」を開発し、同所の店舗などで販売を始めた。主に若い女性層をターゲットにみその魅力をアピールし、新たな顧客の開拓を狙う。同社は「今までとは違うみその魅力を提案したいと考えた。お土産にもどうぞ」とPRしている。
開発したのは、メレンゲに白甘みそを加えた「ゆきどけスフレ」とクッキー生地に契約栽培の県産大豆のクランチを入れた「ほろほろボール」、表面に砂糖とみそを塗った「さっくりミニパイ」の3種類。いずれもみその風味やサクサクの食感が楽しめる焼き菓子で、製造は菓心亭かまだ(上越市)が担った。
食生活の多様化などでみその出荷額が先細る中、杉田味噌醸造場は東経連ビジネスセンター(仙台市)の支援を受け、昨年1年をかけて開発に取り組んだ。北陸新幹線の開業を踏まえ、観光客や帰省客が手に取りやすいよう容量やパッケージにもこだわった。
杉田貴子取締役は「みそを新しい形で楽しんでもらいたい。スイーツを入り口に、みそも手に取ってほしい」と話した。
3種類とも1箱1080円。上越妙高駅でも販売している。問い合わせは杉田味噌醸造場、025(525)2512。