20日に開館する「雛の町家」=新潟市秋葉区小須戸

20日に開館する「雛の町家」=新潟市秋葉区小須戸

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つるしびな展示 雛の町家20日に 築100年超す町屋活用 秋葉区小須戸

新潟日報(2016年2月10日)

 新潟市秋葉区小須戸に20日、中野邸美術館(同区金津)の分館「雛(ひな)の町家」が開館する。呉服屋だった築100年以上の町屋に、福島県の男性が収集したつるしびなやひな人形を展示する。町屋を生かしたまちづくりに取り組む小須戸で、集客の核施設になることを目指す。

 分館になる町屋は小須戸商工会近くにあり、小須戸に70~80軒ある町屋の中でも立派な造りの一つといわれる。ケヤキの太い柱やはり、屋久杉の一枚板が使われた天井もある。呉服屋の閉店後、区外の人が4年ほど前に購入し、活用策を考えていた。

 つるしびなを展示するのは福島県喜多方市の遠藤英雄さん(73)。遠藤さんがコレクションを展示する場所を探していたところ、交流があった中野邸美術館の関係者が、町屋の雰囲気に調和すると考えて紹介。遠藤さんも気に入り、このほど町屋を所有者から購入した。

 展示するのはちりめんなどの古布で作られた作品群。古布の収集から完成までに、職人が約10年かけた大作もあるという。中野邸美術館が運営を請け負い、同美術館が所蔵する享保びなも一部展示する。

 年間1万人の来館を目指す。中野邸美術館は「展示するコレクションは素材、縫製、色彩ともに日本有数。小須戸の活性化にも貢献したい」と話している。

 大人500円、小中高校生300円。詳細は中野邸美術館のホームページか同美術館、0250(25)1000。

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