北陸DCの成果を報告するJR西日本金沢支社の野中雅志支社長(中央)をはじめ北陸3県の観光担当者ら=10日、金沢市内

北陸DCの成果を報告するJR西日本金沢支社の野中雅志支社長(中央)をはじめ北陸3県の観光担当者ら=10日、金沢市内

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福井県観光26%増の83万人 北陸DC成果を発表

福井新聞(2016年2月11日)

 2015年10月~12月に北陸3県で展開された観光誘客企画、北陸デスティネーションキャンペーン(DC)により、大本山永平寺など主要6カ所の福井県内観光地には、前年同期比26・8%増の約83万4100人が訪れ、芦原温泉に同13・7%増の25万7千人が宿泊するなど成果があった。北陸3県とJR西日本など北陸DC実行委員会が10日、金沢市内で会見し発表した。

 JR西日本金沢支社、3県の観光担当らによると、期間中の列車の利用客は、北陸新幹線で前年比3・2倍、関西方面からの特急サンダーバードも同9%増。また北陸行き旅行商品の中でも、首都圏からのツアーが前年同期比で8・83倍も発売されるなど盛況だった。

 主要観光地別の来場(参拝)者数は、一乗谷朝倉氏遺跡20万5200人、大本山永平寺17万1300人、福井県立恐竜博物館18万6200人といずれも前年を上回り好調だった。効果は嶺南にも波及し、気比神宮は15万1千人、御食国若狭おばま食文化館は7万1700人だった。北陸3県で最多は兼六園(金沢市)の74万6千人。

 温泉、宿泊地別で芦原温泉の25万7千人は、加賀温泉郷(山代など4温泉)の約57万人に次ぐ宿泊者数。和倉温泉(七尾市)25万6千人、金沢市の主要8ホテル計18万4千人を上回った。

 JR西日本金沢支社の野中雅志支社長は「北陸DCは成功と言える効果を発揮した。今後も3県と協力し、アフターDCといえる企画を考え、さらなる誘客につなげたい」と話した。

 北陸DCは、3月に開業した北陸新幹線の効果をさらに拡大しようと3県一体で取り組んだ企画で、観光イベント、観光列車の運行、ツアー企画が多彩に展開された。主に首都圏や中京、関西の3大都市圏から例年を上回る観光客が訪れた。

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