改修した蔵にオープンするフレンチ総菜店の小川オーナー(右)と堀田料理長=15日、福井県坂井市三国町

改修した蔵にオープンするフレンチ総菜店の小川オーナー(右)と堀田料理長=15日、福井県坂井市三国町

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蔵を改修しフレンチ総菜店オープン 地元野菜や魚介類、輸入食材も

福井新聞(2016年2月18日)

 福井県坂井市三国町のにぎわい創出を図るプロジェクトの一環で22日、旧市街地中心部にある改修した蔵にフレンチ総菜店「Half Moon Bay(ハーフ・ムーン・ベイ)」がオープンする。地場産野菜やフランス産の食材などを使った、家庭で手ごろに楽しめる約20種類を並べる。同市出身のオーナー小川智寛さん(42)は「地元に愛される店に成長させていきたい」と話している。

 蔵は明治期に造られ、旧森田銀行本店などがある通り沿いにある。瓦ぶき2階建て、延べ床面積約55平方メートル。市や一般社団法人三國會所が進める「三国湊町家活用プロジェクト」の一環で、入居者を公募していた。

 同店は、東京でフランス料理店を経営する小川さんが代表取締役最高執行責任者(COO)を務め、同町崎の古民家をレストランに改修している会社が運営する。

 食材は地元の野菜や魚介類のほか、フランスから輸入したカモ肉なども使用。ピクルスや、イカ、根セロリなどのソテー、スペアリブのマーマレードソースなど約20種類を500~1500円で販売する。料理長の堀田剛さん(31)は「定番メニューのほかにも随時提案していきたい」と話し、小川さんは「三国のにぎわい創出に一役買えれば」と話していた。

 プロジェクトにより改修した町家や蔵での店舗開設は、同店で4件目。三國會所の中田幸男事務局長は「近くに素泊まりのゲストハウスがあり、飲食店を待ち望んでいた。観光客のまち歩きにも貢献してくれると思う」と期待していた。

 営業時間は午前10時~午後7時で、木曜定休。4月中旬ごろからは店舗横にテラス席を用意し、セットメニューやワインなども販売していく予定。

 問い合わせは同店=電話0776(43)9961。

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