福井県越前市出身の放送作家向瀬杜子春(むこせとしはる)さん(64)がインドで撮影した写真展「シャンティニケタン~平和郷の子どもたち」(福井新聞社後援)が2日、市ふるさとギャラリー叔羅(しくら)で始まった。6日まで。
向瀬さんは武生高卒業後、日大芸術学部で演出を専攻。フリーの放送作家としてテレビ番組の企画構成を手掛けている。2004年から毎年インドを訪問。「平和郷」を意味するシャンティニケタンの集落での少数民族の子どもとの出会いをきっかけに、同地でライフワークとして撮影を続けている。
越前市での展示は、2年ぶり2回目。04~16年に撮った47点が並ぶ。被写体の住民や子どもたちとはすっかり顔なじみで、その関係性が日常を追った作品から伝わってくる。
日仏現代国際美術選抜展で佳作賞を受賞した組み写真「ベンガルの少女」など、何年にもわたって子どもたちの成長を記録した作品もあり、引き込まれる。
4日午前11時と午後3時から、同ギャラリーでインド古典音楽家中村仁さんの演奏会が開かれる。入場無料。