新発田市で開催される「まちゼミ」の例

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お店が"教室" 新発田まちゼミ 25店舗・15日スタート

新潟日報(2016年3月10日)

 商店主らが店を経営する上で培った専門知識や体験などを市民に無料で披露する「まちゼミ」が15日から約1カ月間、新発田市で初めて開催される。店の専門性とは無関係とも取れるユニークなテーマを掲げる店舗があることが特徴。地元住民以外には敷居が高いとされる商店街だが、気軽に入店してもらうことで市民の間にファンを増やし活性化を目指す。

 新発田市専門店協同組合が主催。JR新発田駅から伸びる大通りに面する商店を中心に25店舗が参加し、29のテーマでゼミを開く。同組合に加盟する商店数は現在約100。少子高齢化やドーナツ化現象による廃業などで、ここ10年で約3分の2に減少しており、活性化が課題となっている。

 和菓子屋での桜もちづくりや、酒店店主による日本酒テイスティング入門といった専門性を生かしたゼミがある一方で、時計店店主が自身のイタリア留学記を披露したり、金物店経営者が試行錯誤して編み出した効率的なスケジュール管理法を伝授したりするなど、特徴的なテーマもある。

 中央町3の山口時計店の店長、山口泰明さん(35)は20歳前後の約2年半、イタリアへジュエリー制作で留学した体験を基にゼミを開く。「行ったことがある人もない人も、イタリアに関心がある方に気軽に訪れてほしい」と話す。

 「店で扱う商品以外のことでも、得意分野があれば披露する。スタッフのファンになってもらい、次に来店するきっかけになればいい」と、同組合の佐藤奈緒子事務局長(32)。ゼミの際、店舗の商品を買うように勧誘することはしないという。

 まちゼミは愛知県岡崎市が発祥。100円の目玉商品を多くの店舗が販売する「100円商店街」と、定額チケットで街の飲食店を回る「バル街」とともに、商店街活性化の「三種の神器」とされる。

 受講料は原則無料だが、材料費が必要な場合がある。問い合わせは同組合、0254(22)3053。

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