清野憂さんが考案し、農家レストランで販売している豆乳ケーキ=小千谷市岩沢

清野憂さんが考案し、農家レストランで販売している豆乳ケーキ=小千谷市岩沢

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小千谷の地域おこし協力隊員ら3人 豆乳ケーキで魅力を発信 地元産米粉と大豆使用

新潟日報(2016年3月17日)

 小千谷市の地域おこし協力隊員と元隊員の計3人が、地元の食材を使った豆乳ケーキを商品化した。小千谷産の豆乳や米粉を使った甘さ控えめのスイーツで、岩沢地区の農家レストランにお目見えした。小麦粉、牛乳のアレルギーがある人でも安心して食べられるのも特徴だ。3人は「食を通じて、地域をもっと元気にしたい」と話している。

 商品化されたのは「米粉と豆乳のシフォンケーキ」。農家レストラン「より処(どころ) 山紫」で販売している。

 岩沢地区担当の協力隊員で山紫に勤務する清野憂(うれい)さん(42)=東京都出身=が、地元で作られた米粉と食材を組み合わせたスイーツを提供しようと考案。知人から小千谷産の豆乳も材料にしたらどうかと持ち掛けられ、豆乳ケーキを商品化することを思いついた。

 どこから豆乳を調達するか検討した結果、昨年3月まで協力隊員だった坂本慎治さん(37)=千葉県出身=が経営し、山紫に豆腐などを納品している豆腐店「真人とうふ」にすることを決めた。

 豆乳の原料になる大豆を「真人とうふ」に納めている生産者の1人が、内ケ巻地区を担当する協力隊員の横山博行さん(42)=三条市出身=。生産、加工、飲食店という立場の異なる3人が連携する形となった。

 清野さんが作った豆乳ケーキは、小麦粉の代わりに米粉、牛乳の代わりに豆乳を使っている。清野さんは「小麦粉や牛乳アレルギーの人でも安心して食べてもらえる。素材の風味を生かすため甘さ控えめ。しっとりとした生地の食感を楽しんでほしい」とPRする。

 坂本さんは「地元では当たり前と思っている食の魅力を、市外出身のわれわれで発信したい」と強調。横山さんは「今後も3人で協力していければ」と意気込んでいる。

 ケーキはカットして提供する。1個350円。問い合わせは山紫、0258(89)8522。木曜定休。

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