「縄文太郎」の塗り替えをする鳥浜青壮年会の会員ら=23日、福井県若狭町の鳥浜貝塚公園

「縄文太郎」の塗り替えをする鳥浜青壮年会の会員ら=23日、福井県若狭町の鳥浜貝塚公園

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「縄文太郎」化粧直し 福井県若狭町の鳥浜貝塚公園

福井新聞(2016年3月24日)

 愛される公園を再び-。近年活用の機会が減っていた福井県若狭町の鳥浜貝塚公園を復活させようと、地元の鳥浜青壮年会が26年ぶりに公園のシンボルモニュメント「縄文太郎」をきれいに塗り替えた。ベンチも新たに作り、4月には春まつりを企画している。再び人が集まる公園を目指している。

 鳥浜貝塚公園は、地区で縄文時代の貝塚跡が見つかったPRを込めて1990年に造られた。町の秋の一大イベント「若祭」など、催しが盛んに行われていた。多くの釣り人も訪れ、にぎわっていた。しかし、2002年、縄文ロマンパークが近くに完成して以降、活用の機会が減っていた。

 「愛着のある大好きな場所をもう一度観光客や地元の人が集まる公園にしよう」と、同会の田辺寛之事務局長(41)の呼び掛けで公園の復活を求める声が広がった。町の補助を受けて、会を挙げて整備することになった。

 21日には会員ら24人が早朝から集まった。県産スギを使って約2メートルのベンチを20台作り、新しい砂利を敷き直したほか、生い茂っていた木もきれいに整えた。

 縄文時代の人をイメージした公園のシンボル「縄文太郎」は4半世紀ぶりの"化粧直し"。日に焼けて色あせていた約6メートルの巨体に、丁寧にペンキが塗られ、生き生きとした姿に生まれ変わった。

 新しくなった公園で4月17日、初めて「春まつり」を行う。正面を流れるはす川にたくさんのこいのぼりを横切らせ、屋台を出して子どもたちを招く予定という。

 田辺事務局長は「きれいにすれば自然と人は来てくれる。もう一度地域の誇りの場所になってほしい」と話していた。

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