氷見市余川の農園ワイナリー「セイズファーム」は今月末、新作の白ワイン「アルバリーニョ」の提供を始める。スペイン沿岸部にあるガリシア地方で栽培が盛んな品種。富山湾に面し豊富な魚介が味わえる氷見の風土に適しており、「海のワイン」としてファンに楽しんでもらう。
セイズファームは2013年からアルバリーニョを500本栽培し、昨年初めて醸造した。華やかな香りや厚みのある味わいが特長で、病気に強く栽培しやすいことも利点だという。
13日は園内のワイナリー棟で醸造責任者の田向俊さん(32)と地域住民が瓶詰めし、辺りは特有の香りに包まれていた。今月末から園内のレストランやショップで取り扱う。初年度は本数が少ないものの、来年以降は木の成長に合わせて生産量が拡大する見通し。今後はさらに植樹する計画もある。
田向さんは「氷見の風土によく合い、品質も高い。主力品種に育てていきたい」と話した。