新設した黒瓦屋根の雨よけで、踊りを披露する南大町保育園の園児=JR氷見駅前

新設した黒瓦屋根の雨よけで、踊りを披露する南大町保育園の園児=JR氷見駅前

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漁村文化漂う玄関口 氷見駅周辺整備事業が完成

北日本新聞(2016年4月28日)

 氷見市の氷見駅周辺整備事業の竣(しゅん)工(こう)式が27日、同市伊勢大町のJR氷見駅前駐車場で行われた。キャノピー(雨よけ)と駐輪場、公共トイレを新設し、市中心部の家屋と同様の黒瓦屋根を採用。黒瓦には漁師の番屋をイメージし、ブリの形をした雪割り瓦が配置してある。参加者が漁村文化を感じさせる氷見の玄関口の完成を祝い、市の魅力発信に期待した。 

 整備事業は2011~15年度に行い、駅前広場と駅北広場、駅北緑地を合わせた整備面積は6千平方メートル。建築物には氷見産のスギを使った。雨よけは駅舎を出て正面と左手方向に延びる場所に設け、公共トイレはガラスを多く取り入れた。駅前ロータリーにはバス停とタクシー乗降場などを設けた。20台分の一般駐車場も整備。駅北広場に自転車駐輪場と、以前氷見駅構内で使われていた「腕(うで)木(ぎ)式(手動式)信号機」も設置した。

 式には約200人が出席。本川祐治郎市長が「駅をまちづくりの起点にしたい」とあいさつ。城端・氷見線活性化推進協議会長の高橋正樹高岡市長、岩見吉輝国土交通省北陸地方整備局建政部長、山田潤一JR西日本金沢支社副支社長が祝辞を述べ、氷見高校の頭川時生生徒会長もあいさつした。テープカットし、同時にくす玉を割って祝った。

 氷見有磯太鼓保存会がさざなみ太鼓、南大町保育園児が歌と踊りをそれぞれ披露した。設計に携わった建築家の栗生明さんの講演もあった。

 JR氷見線応援委員会は、氷見カレー学会が特別に作った「氷見カレーバーガー」を来場者に150個配った。

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