キャンピングカーが続々と訪れるひみ番屋街の駐車場=29日午後6時20分ごろ、氷見市北大町

キャンピングカーが続々と訪れるひみ番屋街の駐車場=29日午後6時20分ごろ、氷見市北大町

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ひみ番屋街にキャンピングカー続々 駐車場・温泉が好評

北日本新聞(2016年4月30日)

 氷見市北大町の道の駅「ひみ番屋街」に、全国からキャンピングカーで訪れる人が増えている。ゴールデンウイーク初日の29日も、100台以上が来場。24時間使える駐車場にトイレを備え、温泉施設や飲食・物販店もそろうのが人気の理由という。番屋街は需要を取り込もうと新サービスを始め、市も実態の把握に向けて本年度から調査に乗り出した。

 29日午後6時すぎ、番屋街や隣接する比美乃江公園の駐車場にはキャンピングカーがずらりと並んだ。ナンバープレートには札幌や多摩、北九州など全国各地の地名が記されていた。

 愛好歴10年という千葉県の男性(67)は、今月27日から妻と滞在。食事は施設内の回転ずしや惣菜を食べ、近くのスーパーで買った氷見牛も車内で調理した。番屋街の利用は2回目で「氷見は食べ物がおいしい。施設がきれいでのんびり過ごせ、全国トップ10に入る」と高評価だ。

 番屋街を運営する氷見まちづくりによると、キャンピングカーは開業2年目の2013年から増えた。利用者は会員制交流サイトなどでの情報交換が盛んで、専門誌にも3回掲載された。トラブルや近隣からの苦情は現在のところなく、尾町和広執行役員事業部長は「口コミで評判が広まっている」と言う。

 キャンピングカーは自由に旅し、費用を節約してペットも同伴させられるのが魅力だ。関連企業でつくる「日本RV協会」(東京)によると、14年の国内保有台数は推定8万9800台と05年の5万台から大幅に増加。シニア層が多く、09年から約2年行われた高速道路の「休日上限千円」も追い風になったという。

 有料駐車場に電源などの設備があり、快適に過ごせる施設を同協会は「RVパーク」に認定している。県内はゼロだが、全国には70カ所ある。

 同協会が利用者に行った調査では昼食で64%、夕食で46%が旅先で外食すると答えた。一方、氷見まちづくりは「地元への経済効果はまだ限定的」とみる。夕方以降に訪れ、温泉に入って車中泊し、翌朝に次の目的地へ出発するケースが目立つという。

 番屋街にある直営レストランは、キャンピングカーの利用者の需要を取り込もうと、大型連休限定で朝に定食の提供を始めた。今後は、市内の飲食店や観光地への誘導策も課題となってくる。

 市は29日に番屋街で台数や地域の調査を開始し、5月8日まで続ける。先進地視察なども予定し、観光交流・若者と女性の夢応援課は「多くの人に訪れてもらえるよう環境を整えたい」としている。 

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