福井県坂井市の越前松島水族館で、6年ぶりに誕生したカワウソの赤ちゃんの公開が2日、始まった。愛くるしい表情で来館者を楽しませている。
東南アジアから東アジアに生息するコツメカワウソの雌で3月13日に生まれた。現在は体長20~25センチ、体重1・4キロ。今後同館で名前を決める。父親は和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドから借りている4歳のクウ、母親は同水族館のシズクで6歳。ペア3年目で繁殖に成功した。
同館にはコツメカワウソが計8匹いるが、親子はほかと離して一つの展示室で飼育している。赤ちゃんは水中で親にじゃれたり、陸に上がってきょとんとした顔を見せたりしており、来館者からは「かわいい」と声が上がっていた。
公開は当分の間、午後2時ごろ~同5時半。赤ちゃんは麻袋の中で寝ていることが多いが、餌をやる同4時ごろは出てくるという。菊地香織飼育員は「きょうだいが生まれることに期待したい」と親子を優しく見守っていた。