ピンクや白の花が彩る花はす公園で開幕した「はすまつり」=25日、福井県南越前町中小屋

ピンクや白の花が彩る花はす公園で開幕した「はすまつり」=25日、福井県南越前町中小屋

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鮮やかハス大輪、池に映え 南越前でまつり、52品種開花

福井新聞(2016年6月26日)

 第24回はすまつり(福井新聞社後援)が25日、福井県南越前町中小屋の花はす公園で開幕した。園内にはピンクや白の花ハスが次々と咲き始めており、来場者は写真を撮るなどして楽しんでいた。7月31日まで。

 同公園では、世界の花ハス約130品種を栽培。すでに52品種が開花していて、「大賀蓮(おおがはす)」「一天四海(いってんしかい)」「小舞妃(しょうまいひ)」などが見頃を迎えている。8月上旬ごろまで開花が続くが、7月中旬ごろが最も多くの"競演"を楽しめるという。

 午前9時半からオープン式があり、川野順万町長らがテープカットやくす玉を割って開幕を祝った。園内では、みずみずしく咲いた花ハスや、朝露を浮かべた葉がお出迎え。来場者たちはゆっくりと園内を歩き、カメラを構えるなどして楽しんでいた。

 園内には、ハスの葉に飲み物を注ぎ茎を通して飲む「象鼻杯(ぞうびはい)」の体験コーナーを設置。体験した木村美咲さん(大虫小5年)は「ハスの茎はふさがっていると思っていた。ストロー代わりに使えるなんてすごい」と笑顔を見せた。ハスの実入りのお粥(かゆ)やはす茶の振る舞いなどもあった。

 まつり期間中は土日曜、祝日を中心に、はす染めやステンドグラス作りの体験会、早朝モデル撮影会など多彩な催しが開かれる。

 今年は、2011年の東日本大震災をきっかけに福島県国見町で数十年ぶりに開花し、花はす公園に株分けされた花ハス「萬歳楽蓮(まんざいらくれん)」も移植後初めて花をつけた。白い花びらがふんわりと開き、来場者の注目を集めていた。

 同町公共施設管理公社職員で花はす公園担当の宮地克郎(よしろう)さん(59)は「まつり開幕に合わせるように初めて咲いた。震災のことを思い浮かべるきっかけにもなると思う」とほっとした様子だった。

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