メルヘンチックな塔が特徴的なJR小浜線若狭本郷駅(写真奥)。手前はSL「義経号」のレプリカ=おおい町本郷

メルヘンチックな塔が特徴的なJR小浜線若狭本郷駅(写真奥)。手前はSL「義経号」のレプリカ=おおい町本郷

福井県 敦賀・若狭

メルヘンな「風車の駅」 JR小浜線・若狭本郷駅

福井新聞(2016年7月8日)

 メルヘンチックな駅舎が目を引くJR小浜線の若狭本郷駅。1990年に大阪府で開かれた「国際花と緑の博覧会」で設けられた「風車の駅」を移設したもので、観光客らの人気を集めている。

 風車の駅は、JR西日本が出展。英国の作家ジョン・バーニンガムの童話「おーい、おりてよ」の世界をモチーフにしたという。山小屋風の外観で、六角形の塔が特徴。塔の高さは約15メートル、面積は約330平方メートル。駅舎には町観光協会や喫茶店があり「風車会館」の愛称で親しまれている。

 駅近くの観光案内施設「情報交差点ぽーたる」には、博覧会で会場を走ったSL「義経号」のレプリカを展示している。官営幌内鉄道が1880年に米国から輸入した蒸気機関車で、重さ14・2トン、全長12・08メートル、高さ3・38メートル。

 施設職員の濵田政子さん(55)=同町本郷=は「風車の駅として知られているので『風車(かざぐるま)はどこですか』と尋ねる観光客もいる」と苦笑。施設には鉄道ジオラマや、大飯中の生徒が手作りした観光マップなどもある。

 8月6日、町の夏の一大イベント「若狭おおいのスーパー大火勢(おおがせ)」に合わせて、駅をライトアップし、多くの観光客を迎える。

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