学生らが建て、営業が始まった浜茶屋。青いオーガンジーの屋根や、竹の柱が目を引く=20日、福井県高浜町和田の若狭和田海水浴場

学生らが建て、営業が始まった浜茶屋。青いオーガンジーの屋根や、竹の柱が目を引く=20日、福井県高浜町和田の若狭和田海水浴場

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竹や布で涼感、高浜の浜茶屋 関西の学生らが設計、建設

福井新聞(2016年7月22日)

 関西の学生ら約50人が設計・建設し、実験的に運営する浜茶屋「青空Kitchen(キッチン)」が20日、福井県高浜町和田の若狭和田海水浴場でオープンした。8月22日まで、サバや町特産の杜仲茶の葉を使った「サババーガー」などを販売する。

 実験は、同海水浴場が取得した国際環境認証「ブルーフラッグ」にふさわしい海水浴場のあり方を探ろうと、同町や若狭高浜観光協会が大阪市の建築事務所に依頼。同事務所の呼び掛けで、大阪大や大阪工大などで建築を専攻する学生らが集まった。

 浜茶屋は約2週間で完成。屋根部分にドレスなどに使われる透明性のある青色の生地オーガンジーを使用。床や柱には青葉山周辺で伐採した竹を用い、涼感を誘っている。

 メーンメニューのサババーガーは、焼きサバや杜仲茶の葉を使ったソースなどで作られ、1個600円(税込み)。20日は多くの海水浴客が浜茶屋を訪れ、バーガーを頬張っていた。

 若狭町から家族と訪れた西浦達郎さん(39)は「屋根の青い生地が夏らしくて目を引かれた。バーガーは、サバの脂が乗っていておいしい」と話していた。

 大阪大大学院修士1年の板倉彰吾さん(23)は「まちづくりに関わることが研究の経験につながる。多くの人に訪れてもらいたい」と意気込んでいる。

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