レンタルの浴衣を着付ける輿水さん(右)

レンタルの浴衣を着付ける輿水さん(右)

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レンタル浴衣で温泉街歩きを 下諏訪の旅館組合など企画

信濃毎日新聞(2016年7月29日)

 諏訪郡下諏訪町の下諏訪温泉旅館組合と下諏訪観光協会が、宿泊客や地元住民らに浴衣を貸し出し、温泉街を歩いて楽しんでもらう企画に取り組んでいる。着付けや洗濯は地元の呉服店やクリーニング店に依頼。一人で着付けができない若者や、観光客が気軽に着て、諏訪大社や旧旅籠(はたご)、中山道と甲州街道が通る宿場町の風情を味わえる「着物や浴衣で歩ける町」を目指している。

 町内の旅館「ぎん月」の若おかみ武居智子さん(48)が、中古の着物や浴衣の販売などを手掛ける「たんす屋」(東京)の中村健一社長の記事をインターネット上で読み、構想を膨らませた。着付けに慣れている旅館やそのおかみは、日本文化に関心のある外国人の集客に一役買えるという中村さんの考えに共感。旅館組合などに持ち掛けた。

 浴衣の貸し出しは昨年夏から4回ほど試行。着付けは町内のこしみず呉服店の輿水(こしみず)美奈子さん(48)らに依頼し、使った浴衣は近くの北沢クリーニング工場で洗ってもらう。浴衣の返却は宿泊先だけでなく、町内の旅館「鉄鉱泉本館」と「ぎん月」でも午後9時まで受け付ける。着たまま帰って郵送で返却できるようにもした。

 武居さんは「着物や浴衣は昔、普段からまとえる身近な物だった。若い女の子が着物で歩いている町って、何だか楽しそうだし、きれいじゃないですか」と話す。

 「お舟祭り」の前夜祭がある31日から9月4日まで貸し出す。着付けのみ4千円、着付けてもらい購入すれば5千円から。自分の浴衣を持ち込んで着付けてもらう場合は2500円。前日までに、こしみず呉服店(電話0266・27・8450)に申し込む。

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