南砺市福野地域で26~28日に開かれるワールドミュージックの祭典「スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド2016」に向け、ブラジル北東部の音楽「マラカトゥ」とアフリカ伝統の「親指ピアノ」の子ども向けワークショップが17日、南砺市福野文化創造センターで始まった。25日まで学び、本番のステージやパレードで成果を披露する。
マラカトゥは「アウファイヤ」と呼ばれる太鼓、ヒョウタンの表面にビーズを取り付けた「アベ」、「アゴゴ」と呼ばれるベルを重層的に奏でる。親指ピアノは、木製の箱や板に取り付けた金属キーをはじいて奏でる楽器で、音色の多様さが特徴だ。
ワークショップは小学4年生から高校生が対象。マラカトゥに4人、親指ピアノに3人が参加し、それぞれ「スキヤキ」常連アーティストの広瀬拓音さん、サカキマンゴーさんの指導を受けた。2時間の講座を7回受ける。
マラカトゥの初日は、「マルカサォン」などと呼ばれる三つの基本リズムで太鼓を打ち鳴らした。広瀬さんの合図に合わせて、リズムを切り替え、パレードの雰囲気を体感した。「アベ」の演奏も体験した。
広瀬さんと同じ名前の高岡市戸出中学1年、河端拓音さんは「本番までに上達し、大きな音を響かせたい」と張り切っていた。
「親指ピアノ」の講座では、長さ16センチ、幅11センチ、厚さ4センチの親指ピアノ作りからスタート。児童らは、紫や黄緑などに彩り、ネコなどの模様を描いていた。「スキヤキ」は北日本新聞社共催。