ぼんぼりが灯る坂の町で優雅に舞う踊り手=富山市八尾町西町

ぼんぼりが灯る坂の町で優雅に舞う踊り手=富山市八尾町西町

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情感の舞 しっとり 八尾で「おわら風の盆」始まる

北日本新聞(2016年9月2日)

 二百十日の風封じと五穀豊穣(ほうじょう)を願い、三日三晩にわたって歌い踊り明かす「おわら風の盆」が1日、富山市八尾町中心部で始まった。伝統芸能を受け継ぐ11町の担い手らが、優美な踊りと哀調を帯びた胡弓(こきゅう)、三味線などの演奏を披露。おわら風の盆行事運営委員会によると、平日にもかかわらず国内外から約9万人が訪れ、坂の町の風情を堪能した。3日まで。

 午後3時ごろ、各町で町流しが始まった。地方(じかた)衆の唄や演奏に合わせ、そろいの浴衣や法被、編みがさを身に着けた踊り手が美しい所作を見せた。夜の町流しでは、ぼんぼりの柔らかな光に照らされた通りでしっとりとおわらを演じ、観光客が見入っていた。

 越中八尾観光会館(同市八尾町上新町)では、おわらステージに3町が出演。八尾小学校グラウンド(同市八尾町下笹原)のおわら演舞場で、5町が磨き上げた技を見せた。

 2日も午後3時から各町で町流しが行われ、おわら演舞場などのステージもある。最終日の3日は同7時から町流しが始まる。それぞれ雨の場合、中止することがある。

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