福井県坂井市のみくに龍翔館で、市制10周年を記念した特別展「坂井市への道」(福井新聞社後援)が開かれている。坂井市の"祖父母"というべき明治から昭和まで存在した旧町村の歴史を紹介する行政文書や絵図など約60点が並ぶ。
坂井市は2006年に三国、丸岡、春江、坂井の4町が合併し誕生。その旧4町も1889年の町村制施行で生まれた町村の合併で成立した。
同展では大区小区制など明治時代の地方制度の改革に合わせ、坂井市域がどのように変遷してきたかをパネルで紹介している。
関連資料として高椋村役場の文書や、現在の市町村要覧や長期総合計画に当たる「春江村村是」などを展示。「大石」「大関」など、明治時代に新しく生まれた地名の由来も解説している。
また三国、春江、坂井にまたがる木部郷一帯を囲む堤防が築かれていたことを示す江戸時代の絵図も紹介。坂井市を構成する地域の歴史的なつながりも披露している。
27日まで。9、16、24日休館。一般300円(小中学生は半額)。問い合わせは同館=電話0776(82)5666。