昔ながらの手作業でみそを仕込む原英和さん

昔ながらの手作業でみそを仕込む原英和さん

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自社みそ香る新メニュー 上田のみそ蔵、市内20店と11月限定企画

信濃毎日新聞(2016年11月11日)

 上田市上塩尻のみそ製造・販売「原商店」が今年で創業111年を迎えた。市内の飲食店や菓子店20店と連携し、同社の「信州イゲタ味噌(みそ)」を使った新メニューを各店で提供する特別企画を実施している。企画は11月限定で、メニューはラーメンからイタリア料理、パンなどさまざま。11日には、原商店に来店した先着111人にみそを使った焼き菓子をプレゼントする企画も予定している。

 原商店は1905(明治38)年に「原田面(たのも)商店」として創業。穀物業を営んだ。大正時代に現在地にあったみそ・しょうゆの醸造元を買い取り、事業を継承。2代目の原伝(つとう)さんの頃、現在のみそ造りにつながる独自の製造法を築き上げた。

 昔ながらの製法を守りながら原料を見直し、現在使っている大豆は地元の上塩尻集落営農組合が生産する「ナカセンナリ」などの市内産。量り売りのみそを求め、地元客らが容器持参で訪れる。4代目の原英和さん(49)は「みそを造らなくなった各家庭の代わりに蔵でみそを仕込んでいる感覚」と話す。

 特別企画は、20店がそれぞれ信州イゲタ味噌を使ったメニューを独自に開発して提供している。ラーメン(800円〜)のほか、パイ(120円)、チョコスティック(2本180円)、くるみ餅(130円)、田楽セット(2本300円〜)など多彩だ。店やメニューの内容は、原商店おかみの有紀さん(49)が副編集長を務める無料の月刊情報誌「うえだNavi(ナビ)」の11月号やホームページで紹介している。

 有紀さんは「各店の協力でみそが持つ可能性をさまざまな形で表現してもらえた。地元の農産物を地域で加工・調理し、地域の人が食べることは、地域全体での6次産業化につながる」と話している。

 原商店の営業時間は午前9時〜午後7時半。水曜定休。問い合わせは同店(電話0268・22・1941)へ。

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