プロ野球・ロッテに所属し、今季パ・リーグの最優秀防御率投手賞を受賞した石川歩投手(28)=魚津市出身、滑川高・中部大出=ら同チームの4選手による野球教室が10日、富山市の県総合運動公園で行われた。県内の少年野球チームに所属する小学生約550人が参加し、プロの技を学んだ。 【webunに写真4枚】
富山信用金庫(山地清理事長)が、野球を通して子どもたちに夢を与えようと開催。石川投手は「短い時間だが、聞きたいことは何でも聞いてほしい」とあいさつし、岩下大輝投手(20)=石川・星稜高出、脇本直人外野手(20)、肘井竜蔵外野手(21)と共に指導に当たった。
児童は投手と野手に分かれてプレーのこつを教わった。石川投手は投球の際に「しっかり脚を上げ、おなかに力を入れること」とポイントを伝授。酒井宏正君(7)=富山市八尾小1年=は「バッターに爪先を向けて投げるようにアドバイスしてもらった」と言い、「将来は石川投手のようなプロ野球選手になりたい」と目を輝かせた。
プロ選手が球を投げて児童が打つゲームもあり、石川投手から安打を放った能登美咲さん(11)=同市神保小6年=は「気持ちよかった。教室を通して、精神面の強さが大切だと学んだ」と笑顔を見せた。
石川投手は真剣に練習する児童の姿に目を細め、「教えていて楽しかった。子どもたちにはこれからも野球を楽しんでほしい」と話した。