正月を前に、福井県内の神社などで縁起物の準備が本格化している。福井県越前町織田の劔神社では10日、みこたちが幸せな新年になるよう願いを込めながら破魔矢作りに励んでいた。
白衣に緋袴(ひばかま)のみこ3人が社務所で作業に当たっている。朱色の矢一本一本に、来年のえと「酉(とり)」にちなんだニワトリが描かれた絵馬と、御利益が書かれた短冊を丁寧に取り付けていった。禰宜(ねぎ)の佐々木崇さん(45)は「来年はすべての人にとって、鳥のように飛躍する年になってほしい」と話していた。
同神社では破魔矢と鏑(かぶら)矢計約2100本のほか、熊手千本、お札やお守りなどを年末までに用意する。今年の正月三が日には約10万人の初詣客が訪れたという。