長野市のホクト文化ホール(県民文化会館)で24日、ベートーベンの交響曲第9番を歌う「年の瀬コンサート」があった。公募で集まり、夏から稽古を重ねてきた市民ら約280人でつくる「ながの第九合唱団」が東京交響楽団と共演。厳かな演奏に合わせて伸びやかな歌声を披露した。
ながの第九合唱団は、東京交響楽団がビバルディの「四季」などを演奏した後、交響曲第9番の第4楽章から出演。息の合った重厚な合唱を響かせ、歌い終えると拍手とともに「ブラボー」と客席から歓声が上がった。
コンサートには、下諏訪町出身のソプラノ歌手橋爪ゆかさん、長野市出身のバリトン歌手近藤圭さん、野沢温泉村出身のバイオリニスト富井ちえりさんらも出演した。
今回初めて合唱団に参加した長野市北長池の今井徹夫さん(75)は「真剣に聞き入る観客を前に、声を一つに歌い上げられて最高の気分だった」と話していた。