4月から「ろくもんワイントレイン」を設定する観光列車「ろくもん」

4月から「ろくもんワイントレイン」を設定する観光列車「ろくもん」

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「ろくもん」ワイン列車 4月から定期運行へ

信濃毎日新聞(2017年1月11日)

 しなの鉄道(上田市)は4月から、観光列車「ろくもん」に乗って沿線地域産のワインと軽めの食事を楽しむ「ろくもんワイントレイン」を夕方に定期運行することを決めた。「首都圏の利用者が多いろくもんで沿線のワインの高い品質を発信したい」と、昨年から試験運行を行っていた。車中で過ごす時間を夕食前のアペリティフ(食前酒)と位置付け、下車後に沿線の宿泊先などで食事をしてもらうことを想定している。

 しなの鉄道線(軽井沢―篠ノ井)の沿線地域にはワイン用ブドウの産地やワイナリー(醸造所)が多く、県がワイン産業の振興策を示した「信州ワインバレー構想」の「千曲川ワインバレー(東地区)特区」に認定されている。こうした地域を走る列車の特徴を生かし、地域ブランドの向上にもつなげたい考えだ。

 現在、軽井沢―長野間で金曜から月曜日を中心に年間約180日、約360本運行している「ろくもん」は、軽井沢発長野行きの1、3号と、長野発軽井沢行きの2号で1日最大3便。これを4月からは火、水、金、土、日曜日に運行し、年間約210日、約530本に増便。3号は土、日曜日に運行し、終点は温泉旅館が多い戸倉(千曲市)に変更、上田にも停車する。

 ろくもんの食事付きプランは好調でほぼ満席が続いている一方、乗車のみの指定席プランは乗車率が50%を割り込むこともあり、十分に活用できていなかった。ワイントレインはこれまで食事付きプランがなかった3号に設定。午後5時14分に軽井沢を出発し、戸倉に同7時4分に着く。

 車内では沿線を中心に県内産ワインを月替わりで3〜5種類用意し、グラス1杯ずつ提供する。食事は前菜と肉料理、デザートなど。旅行料金は1万2千円程度を予定し、2月1日から予約を受け付ける。玉木淳社長(46)は「ワインを長野県の文化にするための最高のステージにしたい。日帰りの観光客が沿線で宿泊していくきっかけにもなればいい」と話している。

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