「市民の家」の冬場の来館者を増やすため、導入された雪上ボート=小千谷市山本

「市民の家」の冬場の来館者を増やすため、導入された雪上ボート=小千谷市山本

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小千谷「市民の家」来館急上昇 冬場の集客へ催し多彩

新潟日報(2017年1月24日)

 小千谷市山本の社会教育施設「市民の家」の来館者数が伸びている。老朽化に伴い市が改築した際、水力発電を学ぶ「小千谷信濃川水力発電館」が館内に併設され、日帰りの利用が増加。昨年7月の開館から半年ほどで約4万4千人が訪れ、2015年度の約5千人を大きく上回った。冬場は雪遊びによる来館者を増やそうと、サービスの充実を図っている。

 山本山にある市民の家は宿泊室や芝生広場を備え、自然体験活動やスポーツ合宿、企業の研修などで利用されている。

 施設が新しくなった効果で宿泊が増え、15年度の約千人から倍増。県外からの利用が約3分の1を占め、交流人口拡大の拠点としても期待されている。

 併設の「小千谷信濃川水力発電館」は、JR東日本が地域との共生策として整備したもの。子どもたちが水力発電の仕組みを体験できる装置やJR東日本信濃川発電所の模型があり、週末を中心に家族連れが訪れている。

 改築前の市民の家は冬季の利用が少なく閉鎖していたが、16年度からは通年開館に踏み切った。冬場の来館者を掘り起こすのが課題で、関係者は知恵を絞っている。

 スノーモービルが引くゴムボートに乗る「雪上ボート」が有料で楽しめるほか、そりやスコップの貸し出しも始めた。2月は週末に子ども向けの工作教室(有料)を計画している。

 市生涯学習スポーツ課は「経済効果や観光振興につなげるため、県外からの来館を増やせるようPRに努めたい」としている。

 工作教室などの問い合わせは市民の家、0258(82)2478。

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