青木さん(手前右)の朗読に聞き入る参加者たち

青木さん(手前右)の朗読に聞き入る参加者たち

長野県 伊那路 祭り・催し

ビビンバ匂い立つ青木さんの朗読 飯田で焼肉の本リレーで読む

信濃毎日新聞(2017年1月30日)

 「焼き肉のまち」として知られる飯田市の市立中央図書館で29日、焼き肉やジビエ(野生鳥獣肉)を本で楽しむ「朗読駅伝 焼き肉・ジビエ物語」があった。元NHKアナウンサーで北佐久郡軽井沢町立図書館長の青木裕子さん(66)と市民有志約10人が次々とたすきをつなぎ、それぞれに焼き肉などが登場する作品を朗読した。

 青木さんは「一人焼き肉」を楽しむ女性のエッセーを紹介。石焼きビビンバが席に到着した場面では、「じじじ、ぱちぱち」「爆(は)ぜる音をおはやしに、鍋肌からご飯を引き剥がしながらさくさく混ぜていく」と、まるで匂い立つような朗読を披露した。

 他の朗読者も、おいしい焼き方を紹介したエッセーや童話、小説などを読み、ジンギスカンをテーマにした歌の合唱やダンスもあった。参加者たちは思わず「おなかすいちゃった」。会場で販売していた焼き肉のたれも次々と売れていった。

 朗読駅伝は、県図書館協会(長野市)が地元の特産品をテーマに県内各地で定期的に開催している。飯田市立中央図書館では2月下旬まで、同市の焼き肉の歴史をまとめた資料や書籍を紹介する企画展を開いている。

今月のお得な国内ツアー びゅう

伊那路 ニュース