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春の訪れ、ひな人形で感じて 辰野美術館で18日から展示

信濃毎日新聞(2017年2月9日)

 上伊那郡辰野町の辰野美術館で18日、春の訪れを告げるひな人形や貴重な市松人形などの展示が始まる。町内5カ所で同時期に開かれる「たつの荒神山温泉春まつり」の一つ。地元住民が寄贈するなどした町所蔵の人形約千体を飾り、十段飾りのひな壇(幅3・6メートル、高さ3・2メートル)のほか、御柱祭の里曳(び)きや建て御柱などを表現。同館職員が準備を進めている=写真。

 ひな人形の多くは戦後に作られたもので、江戸末期から昭和初期の内裏びなや、明治から昭和初期の押し絵びなもある。町内の園児が折り紙で作った色とりどりの内裏びなも会場を彩る。今年は浦島太郎にちなんだ展示や、物語に登場する玉手箱を使った体験コーナーも企画している。

 同館学芸員の赤羽義洋さんは「自宅にあるひな人形は飾らずに、美術館に見に来てくれる方もいる」。例年、県内各地から1日平均で約200人が訪れるという。赤羽さんは「美術館ならではの飾り方もするので、幅広く楽しんでほしい」とPRしている。

 展示は3月5日までの午前9時〜午後5時。3月3日は「ひな祭りフライデーナイト」と銘打ち、午後8時まで。入場無料。

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