長野市芸術館を運営する市文化芸術振興財団は9日、同館の文化芸術活動の核となる7月の音楽フェスティバル「アートメントNAGANO2017」の概要を発表した。市民参加の企画や500円ほどで聞くことができる室内楽コンサートなどを新たに計画。同館芸術監督の作曲家久石譲さん(66)と、「かぐや姫の物語」などで知られる映画監督の高畑勲さんとのトークを含め、市民が幅広く楽しめるプログラムを用意した。
久石監督が同館で記者会見して説明した。2回目を迎える今年のコンセプトは「RocktheBeethoven〜クラシックってこんなに楽しい!」。同館を拠点とする室内管弦楽団「ナガノ・チェンバー・オーケストラ(NCO)」の2回の定期演奏会がフェスの軸となり、ベートーベンの交響曲第5番と第6番などを演奏する。
長野市のアマチュア男声合唱団ZENと高崎市を拠点に活動するプロオーケストラ群馬交響楽団がオペラ曲などで共演するコンサートを企画。久石さんと高畑さんとのトークでは「かぐや姫―」の音楽が久石さんによってどう作られたかや、高畑さんから見たベートーベン像などが語られる予定だ。
久石さんは「こういう催しは3年やらないと定着しない。今は育てている最中で、僕も精いっぱい注入して頑張ろうと思っている」と話した。
チケット発売は4月22日を予定している。