3月末で北陸新幹線から引退するE2系=長野駅

3月末で北陸新幹線から引退するE2系=長野駅

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「あさま」の象徴E2系、3月引退 記念ツアーも

信濃毎日新聞(2017年2月16日)

 1997年の長野新幹線開業当時から20年間運行してきた北陸新幹線(長野経由)のE2系車両が3月31日で引退することが15日、分かった。白と青のツートンカラーに鮮やかな赤のラインが印象的で、近年まで長野―東京間を走る新幹線「あさま」の象徴だった。2015年12月から定期運行は座席数の多いE7系、W7系に替わり、多客期の臨時列車などとして運行していた。

 E2系の内装は「人にやさしい空間」がコンセプトで、当時は珍しかった間接照明や、スキーなどを置けるスペース、分別ごみ箱などを採用。高崎―軽井沢間の急勾配に対応するため300キロワットの高出力モーターを搭載し、最高速度は260キロ。8両編成で定員は630人。

 E2系の写真撮影のために長野駅(長野市)を訪れた市内の40代男性は、「長野新幹線といえばE2系だった。車両の入れ替わりは仕方ないが、寂しい気持ちが強い」と話し、シャッターを押していた。

 JR東日本子会社びゅうトラベルサービス(東京)は引退を記念し、割安でE2系のあさまに乗車できるツアー「ありがとうE2系あさま」を3月25日に実施する。限定600人。問い合わせはびゅう予約センター(電話026・227・6809)へ。

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