滑川市が特産ホタルイカの通年供給を目指して整備していた「急速冷凍施設」が同市野町の市農村研修センター内に完成し、28日、現地で関係者が祝った。
旬の春以外にも鮮度の良いホタルイカを提供し、観光客増や雇用創出につなげようと計画。「プロトン凍結機」と呼ばれる急速冷凍機と約3トン分保管できる冷凍庫を導入した。整備費約2150万円。
同凍結機は電磁波や冷風で食品を凍らせる。氷の結晶を小さく均一にして細胞破壊を防ぎ、鮮度を保つという。1時間に約30キロ凍結できる。
式典があり、市と市内の水産業、飲食業などの関係者でつくる「急速冷凍ホタルイカブランド確立協議会」の委員らが出席。急速冷凍しておいた昨春のホタルイカの試食も行い、味の良さを確かめた。
今春からホタルイカを安価な時期に仕入れ、夏以降に市内飲食店で提供を目指す。上田昌孝市長は「観光客にぜひ喜んでもらいたい」と話した。